中国は17日に有人宇宙船「神舟12号」を打ち上げ、宇宙飛行士の聶海勝氏、劉伯明氏、湯洪波氏を宇宙に送った。これは中国の宇宙ステーション建設で初の有人飛行であり、中国の宇宙飛行士が5年ぶりに宇宙に再進出した。
中国人の宇宙への憧れと探査は留まることを知らない。中国有人宇宙事業弁公室の主任補佐である季啓明氏は16日、「宇宙ステーション段階に進み、中国は引き続き国際協力及び交流を広く深く掘り下げ、中国の宇宙ステーションを全人類に福をもたらす宇宙実験室にする。開放と協力により、中国の宇宙事業はいっそう世界的な視野を持つ」と述べた。
中国はすでに中国と海外の宇宙飛行士の共同飛行を、未来の宇宙ステーション国際協力の実現可能な方向の一つとしている。一部の外国の宇宙飛行士は近年、自ら中国語の学習を開始し、宇宙ステーション進出に向け準備をしている。宇宙飛行士の共同研究の展開により良い土壌を提供し、宇宙滞在により良い生活環境を提供することで、中国の「宇宙の家」は国内外の宇宙飛行士の新たな「夢を築く空間」を切り拓く。
宇宙探査は人類共同の事業だ。過去を振り返ると、神舟8号は中独共同の生命科学試験を展開し、神舟9号は国際宇宙会議の旗を持ち帰った。開放は常に中国有人宇宙事業のキーワードだ。
中国の「宇宙の家」は将来的に、さまざまな船内及び宇宙科学実験と技術試験を展開する。宇宙ステーションの機能拡張、宇宙科学・応用、技術成果の転化などの分野でより広く深い国際協力を展開する。そのために宇宙ステーションはすでに準備を整えている。例えばコアモジュールと実験モジュールの科学キャビネットに標準的なペイロードインターフェースを取り付けており、各種科学実験の国際協力を展開する能力を持っている。「宇宙の家」が生み出す研究成果により、多くのSF小説発のアイデアが現実になる。人類の貧困・飢餓の解消、防災・減災の促進、気候変動への対応、生態環境の保護などの重要な取り組みを支え、科学技術の力により生活の質を高める。