国家林業・草原局北上ゾウ活動指導チームが8日発表した情報によると、雲南省の北上するアジアゾウ14頭が8日午後8時頃、元江を渡り生息地に無事戻った。雲南北上アジアゾウ安全対策省級指揮部指揮長、省林業・草原局局長の万勇氏は9日夜の会見で、北上するアジアゾウの群れは110日以上に渡り、迂回しつつ1300キロ以上移動したと説明した。人とゾウの安全を保証するため、その移動ルート付近の住民を延べ15万人以上避難させたという。
万氏は「ゾウの群れは全体的に安定しており、移動ルート上で人とゾウの死傷者は出ていない。雲南省の北上アジアゾウ安全対策及び緊急処置に決定的な進展があった」と述べた。
野生のゾウの北上への対応・処置において、雲南省は「ゾウを見張り、住民を管理し、移動を促し、損害補償をする」という方針を掲げ、あらゆる方法を講じ人とゾウの安全を保証した。8月8日までに全省で延べ2万5000人以上の警察及び作業員を派遣し、ドローンを延べ973回、緊急対応車両を延べ1万5000台以上動員している。住民を延べ15万人以上避難させ、ゾウに180トン弱の餌を与えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月10日