中国は正式に三江源、ジャイアントパンダ、アムールトラ・ヒョウ、海南熱帯雨林、武夷山などの第1期国家公園を正式に設立した。保護面積は23万平方キロメートルで、30%弱の陸地国家重点保護野生動植物の種類を収める。これは自然生態の保護、生物多様性の保護の推進にさらに取り組む中国の確かな行動だ。
第1期国家公園には、いずれも典型的な生態機能の代表性を持つという共通点がある。例えば三江源国家公園は主に青蔵高原の重要生態機能エリアを保護する。ジャイアントパンダ国家公園、アムールトラ・ヒョウ国家公園はジャイアントパンダやアムールトラ・ヒョウなどの貴重で絶滅の危機に瀕している野生動物、これらの象徴種をアンブレラ種とする重要生態系を保護する。海南熱帯雨林国家公園と武夷山国家公園は主に、熱帯・亜熱帯の重要森林生態系を保護する。
単純に散策やレジャーに供される一般的な公園と異なり、国家公園は全国主体機能エリア計画によって開発が禁じられるエリアだ。全国生態保護レッドラインエリアの管理・制御範囲に収められ、最も厳格な保護の対象となる。国家公園を主体とする自然保護地体系の構築を急ぎ、自然生態系が最も重要な、自然景観が最も独特な、自然資産が最も優れた、生物多様性が最も密集しているエリアを国家公園体系に収める。これは最も保護すべき場を保護し、最大のスケール・空間で持続可能な発展の実現に取り組むということだ。
国家公園の設立は一般人に向け、より良い科学普及・教育・散策・休憩の場所を提供する。国家公園内の人々は国家公園の生態効果から利益を手にし、持続可能な発展の道を徐々に歩むことができる。
将来的に中国は順序に従い国家公園の建設を推進する。段階別により多くの国家公園を設立し、国家公園を主体とする自然保護地体系を構築する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月13日