このほど「河南省の越境ECによる輸入薬品小売展開の試行活動案」(以下「同案」)が正式に印刷・配布された。これは一般消費者が自宅でゼロ関税の輸入薬品を購入できるようになることを意味する。これは中国で唯一の越境ECによる輸入薬品小売の試行が、実際に実施段階に入ることを意味する。
それでは輸入薬品の安全をいかに保障するのだろうか。同案は、河南省は試行薬品情報化トレーサビリティシステムを構築し、事前・途中・事後の全フローの監督管理を展開すると明記した。
試行参加企業は規定に基づき薬品監督部門に報告し記録に載せ、かつその結果を税関に報告する。薬品監督部門は薬品の参入管理を担当し、輸入が認められていない薬品については記録しない。報告・記録済みの試行企業の監督と検査を行い、初めて取り扱う試行薬品の抜き取り検査を行う。違法及び規則違反が存在する、また抜き取り検査で不合格となった企業については退出させる。
別の説明によると、薬品がネットで販売された後、試行企業は商品申告リストを作成し提出しなければならない。税関がその審査や検査などの手続きを行う。
これまでのプランによると、河南省の越境ECによる輸入薬品小売の試行薬品は、すでに中国域内で認可されている13種の市販薬であり、人々がよく用いる海外市販薬だ。
第5回世界越境EC大会が今年5月、河南省鄭州市で行われた。世界CEO発展大会連合主席、世界越境EC大会主席の龍永図氏は大会で、「越境EC輸入薬品試行は、越境ECの革新的発展の高地である河南省が再び打ち出した重大な革新的成果だ。この革新的成果は一般人による輸入薬品購入の問題の解消、各部分の非合理的な価格上乗せの解消を促す」と述べた。
情報によると、河南省は輸入薬品の販売大省だ。毎年の輸出入医薬品・健康食品販売額は1000億元以上で、うち輸入薬品が約3割を占めている。試行の正式な開始後、薬局、患者、病院などが需要側となり、ネットで輸入薬品を注文・購入できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月26日