「さまざまなワクチンを迅速に開発すると共にワクチンを世界的に共有することによって、中国は世界の努力(ワクチンの公平なアクセスの実現)に大きな貢献をしてきた。中国の貢献には非常に感謝している」。感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)のリチャード・ハチェットCEOはこのほど、『新華社』記者の取材に対してこう答えた。
世界保健機関(WHO)、CEPI、Gaviワクチンアライアンスが共同で主導する「新型コロナワクチン実施計画」は、すべての参加国と経済体に新型コロナワクチンへの公平なアクセスを確保することを目指している。ハチェット氏によると、同計画がこれまでに世界144カ所の国と地域に配布したワクチンは5億剤を超え、その中で中国は重要な貢献を果たしている。
先日開催の中国・アフリカ協力フォーラム第8回閣僚級会議で、中国側は更に10億剤のワクチンをアフリカに提供すると発表。うち6億剤は無償援助、4億剤は中国企業が関係アフリカ諸国と共同生産するなどの方式で提供する。これについてハチェット氏は、ワクチンを公平に分配する世界の努力に対して「巨大な推進作用」を発揮する「実に良いニュースだ」と述べた。
ハチェット氏は低所得国の現状について、「ワクチンを接種する人口の割合が5%や6%を超えることはまれで、ワクチンが彼らの手に届かないことは容認できない」と指摘。ワクチンへのアクセスが困難な国々ができるだけ早くワクチンを入手し、できるだけ早くワクチンを分配できるよう支援することで、より多くの人々ができるだけ早くワクチンを接種できるようにすることは、世界が2022年に直面する最も大きな課題の一つになると強調した。
ハチェット氏は、中国が防疫国際協力の強化を推進し、サンプルの共有、データの共有、対応措置の共有において重要な役割を果たしていると評価。「CEPIは各国が手を携え、ワクチンの研究開発を加速させるために共同で努力するよう呼びかけている。我々は中国政府や中国人科学者との協力を強化すれば、目標を現実に変えられると期待している」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月11日