新型コロナウイルスの新たな変異株・オミクロン株の出現により、多くの国で感染者が急増しているため、中国の「海外からの流入阻止」のプレッシャーも増大している。
鍾院士、「オミクロン株の出現で世界は中国のノウハウの正しさ実感」
「一帯一路(the Belt and Road)」国際科学組織聯盟が開催する第1回大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)科学フォーラムが11日、広東省広州市で開幕した。中国工程院の鍾南山院士はフォーラムで、「オミクロン株の問題に、多くの国が早くから注目し、十数人の感染が確認された時点で対策を講じた。一部の国の対策・管理は厳格だ。つまり、この1-2年の経験を通して、世界は少しずつ中国のノウハウが正しいことを実感するようになっているということだ」との見方を示した。
鍾院士は、▽ワクチン接種を通して集団免疫を獲得し、ブースター接種を通して抗体価を増加させる▽薬の研究を引き続き強化する▽グローバルな協力、テクノロジーを駆使して新型コロナウイルスとの闘いに勝利するよう呼びかける―――の3点が急務と指摘する。
鍾院士、「今年末には集団免疫獲得が可能」
鍾院士は、「中国が理論的に集団免疫を獲得するには、全人口の83%がワクチンを接種しなければならない。中国の現在の接種ペースで行くと、今年末には獲得できるだろう」と語った。
中国国家衛生健康委員会が発表した情報によると、11日の時点で、31省(自治区、直轄市)と新疆生産建設兵団で報告されたワクチンの接種回数は累計で26億270万3000回に達している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年12月13日