オミクロン株は現在まで、米国の33州と世界の77カ国・地域で確認されている。米疾病予防管理センター(CDC)は14日、強い感染力を持つオミクロン株の感染が米国各地で急拡大しており、うちニューヨークとニュージャージー州の感染率が高いと発表した。美国中文網が伝えた。
報道によると、CDCのロシェル・ワレンスキー所長は、「デルタ株は依然として米国の中心的なウイルスで、すべてのゲノムシークエンシングを受けた新型コロナウイルス感染者の96.7%を占めている。これまでのデータによると、オミクロン株は症状がやや軽く、入院期間が短く、酸素呼吸を必要とする人が少なく、集中治療室に入る人が少ない」と述べた。
しかしオミクロン株は強い感染力を持つことが証明されている。現在まで米国の33州と世界の77カ国・地域で確認されている。
CDCは、今月11日までの1週間内にオミクロン株がゲノムシークエンシングを受けた感染者に占めた割合は2.9%で、前週の0.4%を上回ったと見積もっている。ニューヨークとニュージャージー州での割合は13%。
ワレンスキー氏は、「オミクロン株は近いうちにデルタ株に代わり、米国の中心的なウイルスなる。これはデルタ株が今年の春、アルファ株に代わったのと同じだ」と予想した。
ワレンスキー氏はまた、「オミクロン株が最終的にそれほど深刻ではないことが証明されるとしても、多くの人が発症しており、最も脆弱な人は重症になるか命を落とす恐れがある。オミクロン株の驚異的な感染ペースにより、ワクチン接種がより重要になっている」と指摘した。
ワレンスキー氏はSNSで、「オミクロン株の感染者が急増しているが、ワクチンのブースター接種という新型コロナと戦うため必要なツールを手にしている」と記した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月15日