元旦と春節による連休が近づくなか、各地は通知を発表し現在地での年越しを提唱している。春節まで1カ月以上あるが、この春節にいつものように帰省し年を越せるかはすでに、多くの人が関心を寄せる問題になっている。昨年の春節の特殊な状況、今年の春節の普遍的な現在地での年越しを経て、各地は来年の春節に向けて現在地での年越しを提唱する際に、より科学的で人に優しい形で、感染対策と一家団欒の需要に同時に配慮するべきだ。年越し政策は画一的な対処ではなく、レベル別と分類により、現地に適した科学的な防疫に取り組むべきだろう。
まずは、防疫戦線の持続的な拡大に伴う社会的な心理の許容力を考慮するべきだ。春節は最も重要で伝統的な祝日であり、コロナ禍であっても心を癒やしストレスを解消するきかっけとなる。
特に2年連続で異例の春節となったことから、来年の春節でできる限り多くの人が一家団欒できるようにするのは、社会の共同の感情に対する順応と慰問であり、社会の常態化防疫に対するより良い協力と支持を促せる。「動的なゼロ化」という防疫の目標を堅持するのも、社会の正常な秩序に対する防疫の影響を最大限に減らすためだ。
その一方で、国慶節連休中などの人員流動のピークにおける防疫の試練を経て、常態化防疫メカニズムにせよ個人の防疫意識にせよ、各地は春節連休中の「動的な防疫」に向け多くの経験を蓄積した。
また、ワクチン接種率の上昇も、来年の春節期間中の防疫安全に保護を提供した。鐘南山院士はこのほど、中国は年内に集団免疫の目標、83%の接種率に達する見通しと表明した。
科学的な防疫の常態化を背景とし、各地は感染状況の変化がもたらしうる政策の変動への準備を整え、事前に対策を講じ、在外人員に明確な春運(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)移動情報の参考材料を最大限に提供するべきだ。同時に現地の感染対策情勢と結びつけ、科学的かつ入念に各種保障・感染対策計画を立てるべきだ。
一部のハイリスク地域、もしくは国境口岸などの防疫の圧力が大きく情勢がより複雑な地域については、現在地での年越しの提唱がより必要なことは間違いない。また一部の重大イベントを開催中の地域では、春節期間の防疫についてもより厳しい基準が設定されるべきだ。冬季五輪はちょうど春節期間に開催されるが、北京市や河北省などの防疫の要求は自ずと厳しくなる。
世界の防疫情勢は現在、楽観できない。外からの輸入の圧力も依然として大きい。これらを背景とし、元旦や春節の連休中における人口の流動と密集のピークに関する防疫の複雑性を過小評価すべきではない。
これはさらに各地の人々の持続的な支持と理解が必要だ。また各方面は科学的かつ専門的に計画を立てサービスとサポートを提供し、現在地で年越しする人も安心し快適に年を越せるようにするべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月14日