オミクロン株で感染が終息に?WHOは変異への注意を喚起

オミクロン株で感染が終息に?WHOは変異への注意を喚起。

タグ:オミクロン株 終息 変異

発信時間:2022-01-06 14:06:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 多くの最新の研究によると、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が燎原の火のように世界的に拡散しているが、当初懸念されていたほど深刻ではなさそうだ。一部の科学者は、感染症はすでにそれほど懸念されない新たな段階に入っており、オミクロン株の高い感染力と低い重症化率は感染症の「終わりの始まり」の予兆のようだと推断している。しかし世界保健機関(WHO)欧州エリアの当局者は4日、世界的に感染率が急上昇しており、ウイルスの変異が増え、さらにはより危険な変異株が生じる恐れがあると警鐘を鳴らした。

 

 新型コロナウイルスの感染は通常鼻から始まり喉に拡大する。軽症は通常、ウイルスの感染が上気道に留まることを意味する。肺に入れば重い症状が見られる。オミクロン株はこれまでの株ほど肺に感染しやすくない。

 

 ブルームバーグの4日の報道によると、オミクロン株のこの特徴は過去1週間で発表された5つの研究結果によって裏付けられた。

 

 うち南アフリカのある研究によると、デルタ株が南アフリカで引き起こした感染の第3波と比べると、オミクロン株による第4波では重症により入院治療が必要になる可能性が73%下がっている。

 

 日本と米国の多くの科学者による共同研究によると、オミクロン株に感染したラットとマウスの肺の損傷は従来の株と比べると非常に少なく、死亡率も下がっている。ベルギーの研究でも同じような結果が出た。オミクロン株以外に感染したラットに特に深刻な症状が見られたというのだ。

 

 米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の免疫学者のモニカ・ガンディー氏は、「先週香港で発表された別の研究によると、ワクチン接種を完了した人はオミクロン株に感染すると強い免疫反応を起こし、その他の株に十分に対応できることが分かった」と述べた。これは南アフリカの第4波がすぐにピークアウトした理由かもしれない。

 

 ガンディー氏は、「変異株が人体の免疫を十分に強化し、このパンデミックを終わらせることを願っている」と述べた。

 

 しかし研究者は、オミクロン株の感染者は症状が軽いが、感染者の激増が続けば入院する感染者と死者が持続的に増加する(緩慢なペースであっても)と指摘した。

 

 WHO欧州エリアの当局者であるキャサリン・スモールウッド氏は、「オミクロン株の感染が広がるほど感染者が増え、複製も増え、新たな変異株が生じる可能性が上がる。オミクロン株は依然として致命的であり、死者を出す。デルタ株ほど深刻ではないかもしれないが、今後どのような変異株が生じるかは誰にも分からない」と述べた。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月6日


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