「2008年の北京五輪は過去最も素晴らしく、最も組織された五輪の一つだった。会場施設、競技日程、開会式の演出、ボランティアとスタッフの総動員によって、2008年の北京五輪は五輪史の模範的なイベントとなった」。スペインオリンピック委員会会長のブランコ氏は『人民日報』の取材に対し、2022年の北京冬季五輪も同様に成功し、北京は世界で初めて夏季と冬季の二大会を開催する「ダブル五輪都市」となって人々にさらに深い印象を与えるとの考えを明らかにした。
中国は五輪のコンセプトとして「グリーン、共有、開放、廉潔」を提唱している。同氏によると、このコンセプトは国際オリンピック委員会(IOC)が提言する「オリンピック・アジェンダ2020+5」の内容に沿ったもので、今後開催されるオリンピックに参考となる見通しだ。
同氏は、スペイン冬季五輪チームは北京冬季五輪で多くのメダルを獲得するチャンスがあると説明。その上で、北京冬季五輪をきっかけにスペイン国民がウィンタースポーツに理解を深め、スペインでウィンタースポーツが発展することに期待を示した。
「3億人に氷雪スポーツをもたらす」というのは、北京が張家口と共に2022年冬季五輪を招致した際に国際社会に対して行った厳粛な約束で、世界のウィンタースポーツの様相を一変させた。同氏は、五輪が開催国のスポーツ熱を高めるきっかけになることが多く、今回も例外なく北京冬季五輪が中国国民の雪氷スポーツに対する関与を促進し、ウィンタースポーツの飛躍的発展につながるはずだと述べている。
また、中国政府の感染抑制と感染症対策の国際協力に費やしている努力を高く評価。2021年4月には、北京冬季オリンピック組織委員会会長の蔡奇氏と中国オリンピック委員会会長の苟仲文氏にそれぞれ手紙を送り、中国の五輪開催を全面的に支持すると表明している。新型コロナウイルス変異株のオミクロン株が世界的に広がる中、中国政府の予防と抑制の取り組みは厳格で完全なものであると称賛した。「こうした感染症対策は非常に大切で、参加するすべての選手とゲストの安全を確保できる。北京冬季五輪は安全な大会となり、冬季五輪が中国と世界に互恵をもたらすだろう」。