国際オリンピック委員会（IOC）のバッハ会長は18日午前の会見で、北京2022年冬季五輪は大成功し、選手は非常に満足していると述べた。

　バッハ氏は、「世界的な感染症を背景とし、中国政府と中国人民は世界の選手に熱意の込もったおもてなしを提供し、かつ選手が自分をアピールするための舞台を構築した。選手は非常に喜んでおり、会場の施設、選手村、バブル内の安全状況に非常に満足している。また北京冬季五輪の五輪の雰囲気は、私がこれまで参加した中でも最も濃厚だった」と述べた。

　バッハ氏はさらに、バブル方式の管理などの感染対策を評価した。バッハ氏によると、北京冬季五輪の開催期間中、バブル内のPCR検査の陽性率は0.01％のみだった。バッハ氏は、「（北京冬季五輪のバブル内は）星全体で最も安全な場所の一つだ。私たち全員がバブル内で非常に安全かつ快適に暮らした。人々が団結の精神を守り、誰もが貢献できれば、コロナ下であっても偉大なる祭典を開催できる」と述べた。

　バッハ氏によると、冬季五輪の開催期間中、IOCのSNS公式アカウントにおいて27億人超が関連する話題の議論に加わった。中国国内だけでも6億人超がテレビで北京冬季五輪を視聴した。バッハ氏は、今回の冬季五輪のデジタル中継・通信技術はサプライズで、五輪運動の未来の発展を促進するとの見方を示した。

　同時にバッハ氏は北京冬季五輪のレガシーの重要性についても再言及し、「今年の冬季五輪における中国の最大の貢献は、3億人をウィンタースポーツに参加させるという目標の達成だ。3億人のうちプロのウィンタースポーツ従事者になることを決める人がほんの一部であっても、世界のウィンタースポーツは将来的に新たな発展構造を迎えるだろう」と指摘した。

　バッハ氏は、「中国には現在、すでに2000枚を超えるスケートリンクがある。北京冬季五輪後には多くのレガシーが残される。私たちは国際競技連盟などその他の関係者と関連する問題について検討した。次のシーズンにおいて、例えばW杯などより多くの冬の大会が北京で開催される」と述べた。

　バッハ氏は、五輪史上初の「大型イベントの持続可能な管理体制、環境管理体制、社会責任ガイドライン」という3つの国際基準を一つにした持続可能な管理体制が、「全世界のウィンタースポーツへの参加を力強く促す」とした。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年2月21日