科倫薬業はこのほど、生体高分子腫瘍プロジェクトのライセンスを製薬大手のメルクに譲渡した。取引額は13億元超。国産新薬の海外進出が再び注目された。業界関係者は、中国の医薬品メーカーの研究開発能力の強化に伴い、海外市場がすでに各社の競争の場になっていると述べた。うち海外へのライセンス譲渡は、医薬品メーカーの海外進出の手段の一つだ。
しかし国産新薬の海外進出は容易なことではない。今年に入り、多くの国産薬品の海外での申請に許可が下りなかった。これについて業界関係者は、海外臨床試験は中国新薬の海外進出の重要条件になる可能性があると述べた。
国内企業の独創的な能力がまだ低く、かつ研究開発が重複する状況が深刻だ。臨床資源の浪費を回避するため、「臨床価値志向型の抗腫瘍薬の臨床研究開発の指導原則」が昨年11月に発表された。研究開発のテーマ、臨床試験の設定などをめぐり、患者の需要を立脚点とし、抗腫瘍薬の臨床研究開発に提案を行った。抗腫瘍薬の秩序正しい開発の促進に重要な参考資料を提供した。
中長期的に見ると、同文書の働きかけを受け、新薬業界の均質化競争が減少する。また業界の資本、技術、臨床資源をトップの革新的な企業に集め、業界の集約率を上げる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年5月20日