南方は雨で北方は対流 専門家:異常気象ではない

中国網日本語版  |  2022-06-16

南方は雨で北方は対流 専門家:異常気象ではない。

タグ:雹 異常気象

発信時間:2022-06-16 14:21:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 データによると、5月以降の華南の大半の地域、江南、貴州省、雲南省東部などの雨量が、例年と比べ3−7割多くなっている。福建省、広東省、広西チワン族自治区、浙江省南部、江西省北部などの一部地域の雨量が例年同期と比べ1−2倍多くなっている。


 中国北方地区も現在、今年の増水期以降で最も強い、広範囲の強い対流に見舞われている。特に6月12日の夕方から夜間、13日の午後から夜間にかけて、北京市、河北省承徳市、山東省、河北省、河南省などで大量の雹が降り、にわか雨を伴った。河南省では局地的な弱い竜巻が発生した。


 中央気象台強天気予報センターの藍渝副主任によると、東北の高空にある冷たい空気の塊が、温かい空気の塊の中に入り渦を巻くことで乾いた冷たい空気を出す。これが華北や黄淮などの暖かく湿った空気と合流することで、現地の対流不安定層が急激に強まり、大量の雹を降らせる。これが今回の気象変化の原因だ。


 今回の強い対流には、影響範囲が集中し、雨量が多く、持続時間が長いといった特徴がある。特に対流雲が力強く発展し、局地的な雹が激しさを増している。過去2日間で、北京市、河北省、山東省などの各地で直径50ミリ以上の雹、10級以上の強風、さらには竜巻が観測されている。


 「しかしこれは異常気象ではない」藍氏によると、6月は華北や黄淮などで強い対流が生じやすい季節であり、毎年1、2回生じる。今回の強い対流には一定の典型性があるが、例年同期と比べると冷たい空気の塊の強度と影響エリアに大きな変化はなく、異常とは呼べない。


 強い対流は現在、ほぼ終息している。しかし今後1週間に渡り南方で大雨が続き、華南や江南で大雨が2回発生する。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月16日


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