国際金価格が最近低下しており、さらに本日は中国の伝統的な祝日のうち最もロマンチックな七夕（旧暦）だ。「中国消費者報」が北京の大型売り場を取材したところ、消費者が意欲的にゴールドジュエリーを購入していた。投資用に地金を購入する人も目に見えて増えていた。

　店内のあるゴールドジュエリーの価格は1グラム498元で、カウンターには試着中の消費者が5、6人いた。店の販売員は、「例年の6、7月は金販売のオフシーズンだったが、今年7月上旬からの国際金価格の低下と祝日ムードの影響により、ゴールドジュエリーを購入に来る顧客が最近、目に見えて増えている」と述べた。

　オフライン販売が好調だが、オンラインのゴールドジュエリーも消費の小さなピークを迎えている。天猫プラットフォームの各金ブランド旗艦店を調べると、ある店のペンダントや転運珠などの月間販売量が5、6千点にのぼっていた。ある旗艦店はさらに購入額300元ごとに30元オフというセールを行い、消費者に購入を促していた。

　菜百首飾の職員によると、ゴールドジュエリーの販売が好調な他に、金の投資に注目する人が最近、以前よりも増えているという。

　万連証券大消費業界アナリストの李瀅氏は、「国際金価格は底を探る状態になっており、特に7月以降にさらに大幅に下落し、過去10カ月で最も低い水準になった。国際金価格の低下もまた、国内の金消費回復を刺激する主な要素だ」と述べた。

　取材では、ゴールドジュエリーのデザイン、種類、消費者に大きな変化が生じていた。店内は若い消費者が中心的で、特に女性が多かった。ゴールドジュエリーも従来の単一的で古臭いデザインを改め、可愛らしく溌剌たる雰囲気が満ちあふれていた。蝶結び、星、小さな動物、中国風などがデザインに取り入れられていた。

　北京黄金経済発展研究センターが発表した「2021中国ゴールドジュエリー消費調査白書」によると、ゴールドジュエリーの消費の主力が若年化している。店内の主要消費者の年齢は現在25−50歳の間に集中しており、うち25−35歳の金消費に占める割合は約75％。今後は25歳以下のZ世代の消費者が徐々にゴールドジュエリーの消費を支えることになる。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年8月4日