中国の武侠小説、特に金庸の作品はタイの文化に深い影響を及ぼしている。武侠小説の約700作品がタイ語に翻訳されている。香港誌「亜洲週刊」(最新号)が伝えた。
タイ語版は「武侠調」を生み出し、タイの語彙を豊富にした。武侠小説の簡潔だが意は尽くされている哲理に富む言葉がタイ語に広く吸収され、タイ語で使用率が高い言葉に発展している。中国の武侠小説とその模倣創作が、タイの文学界及び学術界で大反響を呼んでいる。
中国の武侠小説のタイ文化への影響は、さらに新聞・雑誌、映像コンテンツ、漫画、電子ゲーム、インターネットコミュニティなどの各種媒体によって広まっている。電子ゲームとインターネットは比較的新しいメディアで、タイの若者に対して非常に大きな影響力を持つ。例えば「射雕英雄伝」が原作の電子ゲームがタイで好評を博している。タイの若者はさらに武侠作品について議論するウェブサイトを開設している。インターネットの新メディアのほか、高齢者の間では放送などが人気の高いメディアとなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年8月11日