中国最大の無人区・可可西里、13年連続で密猟ゼロ

中国網日本語版  |  2022-10-09

中国最大の無人区・可可西里、13年連続で密猟ゼロ。

タグ:無人区 密猟ゼロ

発信時間:2022-10-09 13:48:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 青海省公安庁党委委員、政治部主任の雷文昇氏は8日、青海省人民政府新聞弁公室で開かれた「青海のこの10年」公安特別会見で、「長期的な密猟取締により、可可西里(フフシル)では13年連続で密猟などの刑事事件が発生していない」と述べた。


 可可西里は青海省玉樹チベット族自治州の西部に位置する。保護区の面積は4万5000平方キロメートル、平均標高は4600メートル。標高が高く気温が低く酸素が薄く、過酷な条件であることから地球の「第3の極」と呼ばれている。可可西里は現在の中国で最大の「無人区」保護区であり、2008年北京夏季五輪のマスコット「福娃迎迎」の故郷でもある。


 1980、90年代には「柔らかい金」と呼ばれるチベットカモシカの毛皮が持て囃された。暴利を貪ろうと多くの違法分子が可可西里に入り、チベットカモシカを殺した。その頭数は20万頭から一時、2万頭未満に急減した。


 中国政府は1997年12月に、可可西里を国家級自然保護区に指定した。可可西里のある三江源地区は2016年4月に、中国初の国家公園体制改革試行エリアに選ばれた。国際自然保護連合は2016年9月にチベットカモシカの絶滅危険度を引き下げた。可可西里は2017年7月に中国で51カ所目の世界自然遺産になった。国務院は2021年9月30日に三江源国家公園の設立を認め、三江源国家公園は第1期国家公園リストに入った。


 可可西里無人区では2006年から現在まで、密猟者による銃声が響いていない。チベットカモシカの頭数も7万頭以上に回復した。その保護レベルも絶滅危惧から準絶滅危惧に引き下げられた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月9日


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