共青団中央青少年権益保護部と中国インターネット情報センター(CNNIC)が30日に発表した「2021年全国未成年インターネット使用状況研究報告書」(以下「報告書」)は、中国の未成年ネットユーザーのネット利用状況を浮き彫りにした。
報告書によると、昨年の中国の未成年ネットユーザー数は1億9100万人で、未成年者のインターネット普及率は96.8%。うち都市部は96.7%、農村部は97.3%。
昨年の中国の小学生のインターネット普及率は前年比2.9ポイント増の95.0%で、未成年のインターネット利用の低年齢化が顕著だ。
報告書によると、未成年ネットユーザーの営業日1日平均ネット利用時間は30分内が66.0%、休日・祝祭日を含む1日平均が1時間内は51.8%。また営業日の1日平均ネット利用時間が2時間以上は8.7%、休日・祝祭日を含む1日平均が5時間以上は9.9%で、前年よりいずれも2−3ポイント減となった。
報告書のデータによると、未成年ネットユーザーのうち、過去半年でインターネットを頻繁に利用し学習したは88.9%。音楽とゲームは未成年者の主なオンライン休憩・娯楽活動で、前者が63.0%、後者が62.3%にのぼった。チャットは未成年者の主なオンラインコミュニケーション活動で、53.4%にのぼった。
また報告書は、新型ネット接続設備に情報安全リスクが存在すると指摘。スマートウォッチ、スマートライト、スマートスピーカー、ペン型辞書などの新型ネット接続設備が未成年ネットユーザーの間で急速に普及している。機能は豊富だが、情報コンテンツやプライバシー・セキュリティなどの基準が統一されていない。これらの設備の情報安全リスクを懸念している未成年者は56.0%、保護者は56.8%、教員は79.0%。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月1日