国連安全保障理事会は14日、海面上昇:国際の平和と安全へのインプリケーションを開催した。
中国の張軍国連駐在代表は発言の中で、国際社会はできる限りの必要な行動を迅速にとり、全力で温暖化を遅らせ、急速な海面上昇を阻止する必要があると呼びかけた。
張軍代表によると、国際社会は海面上昇の結果に関するプロスペクティブ研究を強化すると同時に、気候変動という根源に目を向け、全力で温暖化を遅らせ、急速な海面上昇を阻止する必要がある。「パリ協定」が制定した気温抑制目標を達成するには、先進国が率先して排出削減の取り組みを強化しなければいけない。2022年から、一部の国のエネルギー政策に後退が見られ、化石エネルギー消費と炭素排出量は減るどころか増加し、すでに脆弱な世界の排出削減見通しは危うい状況にある。先進国の多くは早くに「ダブル炭素」目標と方案を提出し、先頭に立ち、実際の行動を起こすべきである。
張軍代表によると、資金は世界の温暖化対策の主な課題となっている。先進国には発展途上国に気候変動融資と支援を提供する責任と義務がある。先進国は2009年に発展途上国に年間1000億ドルの資金を提供することを約束したが、いまだに実現できていない。また、ある国は発展途上国の資金ニーズに消極的に応じると同時に、自国のエネルギー転換の推進を名目に、「インフレ削減法案」を可決し、数千億ドルを投資し、国の製造業に多額の補助金を提供している。このような虚偽の自分勝手な「グーリン保護主義」は世界貿易機関の規則に反しており、その他の国の関連産業を差別し、世界の気候変動対策の努力を損なうことになる。
張軍代表によると、本当の多角主義を守り、団結・協力を強めることは気候変動の試練に対応する唯一の道である。共通するが区別のある責任原則を引き続き守ることは、国際公平正義と関係している。この原則から離れれば、国際社会の気候変動対応の団結と協力をひどく害することになる。
張軍代表によると、島の発展途上国は気候の影響を最も受けやすく、適応力も弱い。国際社会は、島の発展途上国に配慮し、望みを切実に解決し、資金と技術支援を通し、能力の構築を強化する必要がある。海の環境を保護することは全人類の責任である。いま目の前にある試練は、福島原発の汚染水の海洋放出問題であり、これは海の環境を大きく破壊し、人々の健康を害し、島の発展途上国とその住民は真っ先に被害をこうむる。中国側は日本側に対し、国際義務を履行し、科学・公開・透明・安全な方式で汚染水を処理し、海の環境を保護するよう促した。
張軍代表によると、中国は長い海岸線を持つ国で、海面上昇によるリスクに注目している。気候変動への対応において、中国は行動派であり、承諾したことを全力で実行してきた。中国は南南協力の提唱者と実行者である。中国は引き続き各方面と共に、積極的に世界の気候改善に参与し、気候変動の挑戦に共同で対応していく。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年2月16日
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