河北省秦皇島市昌黎県の黄金海岸を走るランナー
人と自然の調和的共生の現代化は、中国式現代化の明確な特徴である。自然を尊重し、自然に順応し、自然を保護することは、社会主義現代化国家の全面建設の内在的要求である。政府活動報告は、生態環境保護は任重くして道遠しと明記した。どのようにしてグリーン発展を継続的に推進し、人と自然の調和的共生の現代化の新たな章を綴るのか。全国両会で、代表委員は意見を述べた。
今年、中国人民政治協商会議政協第14期全国委員会は「環境資源界」の委員類別を新たに設置した。この類別の委員で中国科学院広州地球化学研究所有機地球化学国家重点実験室副主任の王新明氏は、今回の調整は我々の美しい中国の建設を揺るぎなく推し進めるという決意、グリーン発展を堅持し質の高い発展を推し進めるという志、また、中国の持続可能な発展における大国としての役割を示したと話した。
この10年、特に「ダブルカーボン」目標が打ち出されて以降、中国のグリーン低炭素モデル転換は著しい成果をあげ、中国は世界気候ガバナンスの重要な参与者と貢献者からリーダーと提唱者へと変わった。中国人民政治協商会議委員で遼寧省科学技術庁庁長の蔡睿氏は、遼寧省阜新市の「ダブルカーボン」目標のモデル転換実現について語った。以前、阜新市は「石炭発電の町」と称されていた。現在は二酸化炭素削減の面で、産業構造の合理化を進め、風力発電や太陽光発電などの産業を急速に発展させ、新エネルギー発電量が社会の電力使用量を上回り、従来のエネルギー基地から新エネルギー基地への転換を実現した。炭素固定の面では、防砂と治砂に取り組み、森林カバー率は上昇し続けている。
長江は中国の重要な生態の宝庫と安全障壁である。中国人民政治協商会議委員で重慶市高級人民法院副院長の李生龍氏は、長江流域の横方向の生態補償メカニズムの改善を提案した。李生龍氏によると、長江流域の横方向の生態補償メカニズムは流域の生態環境の持続的な質の向上を促すが、生態補償特別案の供給不足や生態補償方式が単一などの問題も存在する。そのため、長江流域の生態補償特別案の成立を急速に推し進め、長江流域の横方向の生態補償基準を整備する必要がある。
中国人民政治協商会議委員で国家電力投資集団有限公司会長の銭智民氏は、「太陽光発電+治砂」方式を通して北京の風砂発生地を改善することを提案し、「太陽光発電と治砂は青海省や内蒙古自治区などの地域で有効的な模索を実施した。この方法を通し、北京および周辺地区のクリーンエネルギー供給を増やし、農村と農業の生産と収入の増加を促し、北部の生態安全障壁を強化することができる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月9日