ブルームバーグの28日の報道によると、米ウォルト・ディズニーが7000人規模の人員削減計画を開始した。
ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は月曜日に従業員向けに送った覚書の中で、第1弾の人員削減の対象となる従業員は4日内に通知を受けるとした。またより大規模な第2弾の人員削減は4月に行われ、数千人が対象になるとした。最終段階で削減される従業員には夏までに通知があるという。
ウォルト・ディズニーの大規模な人員削減は2019年ぶり。「フィナンシャル・タイムズ」はアイガー氏の覚書の内容を引用し、ウォルト・ディズニーが「より効率的で協調性の高いスリムな経営方法」を講じるとした。
ウォルト・ディズニーが先ほど発表した2022年度報告書のデータによると、ウォルト・ディズニーの2022年10月1日現在の従業員数は約22万人で、うち米国現地は約16万6000人、世界は約5万4000人となっている。削減対象の7000人が従業員全体に占める割合は3.18%。ブルームバーグは報道の中で、今回の人員削減は、テーマパークやスポーツ専門チャンネル「ESPN」を含む、同社の全事業に及ぶと伝えた。
ウォルト・ディズニーの2023年度第1四半期報告書のデータによると、同社の第1四半期のメディア及びエンタメ配信収入は前年同期比1.31%増の147億7600万ドルだった。ディズニーランド、体験、製品関連の収入は20.76%増の87億3600万ドル。
うち動画配信サービス「Disney+」の有料会員数は1%減の1億6180万人。ウォルト・ディズニーの財務報告書によると、第1四半期の国際チャンネル収入は前年同期比21%減の12億ドルだった。その原因は広告収入の減少、不利な為替レートの影響、付属する企業の売上減など。うち広告収入減は平均的な利用率の低下によるものだ。ウォルト・ディズニーが発表した事業再編計画によると、動画配信サービスは依然として同社の最重要任務となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月29日