デジタル経済の力強い発展に伴い、データが近年新たな生産要素になっている。しかしデータの特性が複雑であることから、合理的な権利確定と価格決定による規格に合った高効率の流通の促進が、常に業界の悩みの種になっている。こうしてデータの価値化を支える取引所が誕生した。
中国で初めて登録・運営されたデータ取引所である貴陽ビッグデータ取引所は昨年、投資再編を終えた。取引所では1枚のディスプレイで、リアルタイムの取引の状況や、データ、計算力、アルゴリズムなどの多元的な製品の名称、それから需要側と供給側の情報が一目瞭然だ。
データによると、現在までに同取引所で取引を行っている主体は累計600社超で、取引額は累計13億元を突破。サービスは金融、交通、気象などの20超の業界を網羅。提供されている製品は1000種超。かつて眠っていたデータ資源が目覚めようとしている。
貴陽ビッグデータ取引所有限責任公司の陳蔚会長は、「データは流動することで初めてより大きな価値を生む。データ資源の開発と利用を促進するため、国有データ取引プラットフォームである当方は、運行メカニズムを絶えず規範化する」と述べた。
貴州省ビッグデータ発展管理局党組メンバーで副局長の李剛氏は、「2025年までにデータ流通取引で全国の先頭を走り、年間取引額で100億元突破を目指す」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年5月26日