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ネットフリックス版「三体」、白熱した議論を起こす

中国網日本語版  |  2024-03-25

ネットフリックス版「三体」、白熱した議論を起こす。

タグ:ネットフリックス 三体

発信時間:2024-03-25 16:46:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ネットフリックス版SFドラマ「三体」のシーズン1が配信された。原作ファンのほぼ全員が一気に8話を見終わった。テンセント版が先に配信されたため、多くの視聴者は期せずして比較研究を行った。多くのSFコミュニティ、「三体」のファンでつくるコミュニティ、レビューなどで白熱した議論が展開された。さらには天体物理学専門家が関連するテーマを取り扱った。議論が白熱するほど創意が豊かになる。「三体」によって生じる議論は、科学技術の発展に対する多くの有益な観点を生む。ハリウッド映画でよく見るSFチックなスーツを着たスーパーヒーローのストーリーと異なり、科学技術の探索や文明の発展に基づくSFの題材の方がためになる。

 しかし好評と同じく、多くの悪評も見られる。批判の大半は「原作に忠実か」「各方面に十分に配慮しているか」という2点に集中している。「三体」のファンとして知られる、日本の有名ゲームクリエイターの小島秀夫氏はネットフリックス版を視聴後、SNSで代表的な観点を示した。「本当は原作を読んで欲しいところ。原作ファンには、テンセント版がおすすめかも」

 実際には、ドラマ性や語りについて評価するならば、原作を持つ映像作品にはどのバージョンが最適という答えはない。テンセント版は原作に比較的忠実ではあるが、多くの視聴者からテンポが悪いとされた。世界の視聴者の好みに合わせ、またシーズン2と3の商業的な価値の基礎を築くため、ネットフリックス版は改作において出来事の発生と発展の時系列、人物設定や関係性などの内容を変更した。原作を忘れることで初めて楽しめるようになっている。

 ネットフリックス版「三体」の世界での配信は、世界の中国SF及び文学作品への理解をさらに促した。また客観的に見ると、SF映像コンテンツに氾濫するエセSF(マーベルのスーパーヒーローや仙侠の世界へのタイムスリップなど)という悪貨に対する良貨の力強い反撃と言える。これは科学技術を探究する精神を持つ黄金時代にSFを回帰させる大きな促進力を持つ。(瞬雨 技術経済評論家)

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月25日

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