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国内初 宇宙で育った花がECサイトで大規模に発売

中国網日本語版  |  2024-03-26

国内初 宇宙で育った花がECサイトで大規模に発売。

タグ:宇宙で育った花

発信時間:2024-03-26 14:04:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 宇宙で育った花がこのほど、中国のECサイト淘宝に登場した。第1弾では宇宙で育ったひめゆりの新品種「延丹1号」セット、コウシンバラ、カーネーションなどが発売される。これらの花は淘宝のオンラインショップ「新航天星空実験室」で売り出され、国内初の大規模な宇宙花の発売となる。


「宇宙に行った」花の種


 「延丹1号」の種苗は神舟11号有人宇宙船で宇宙に行き、プロトプラスト融合を経て新品種「延丹1号」が形成された。


 新航天星空実験室宇宙育種センターの主任で宇宙育種シニアエンジニアの張伝軍氏によると、一般的に、宇宙に行った種は、宇宙飛行士と宇宙環境で過ごし、地球に戻った後、地上で栽培・選抜育種される。現在90%以上の宇宙種がこのように育種されている。


 ひめゆりはもともと、陝西省北部の延安市一帯で栽培され、15~30度の温度に適しているが、宇宙で育てられた「延丹1号」は高温・低温・冠水・干ばつ・ストレスに強いという特性を備える。40度の高温に耐えられ、零下30度でも冬を越すことができ、曇りと雨の日が何日も続いたり、冬に水を与えなくても開花し、酸性とアルカリ性のどの土でも育ち、初心者が育てるのに非常に適している。


 張伝軍氏によると、宇宙で過ごした花の種は、宇宙の放射能、無重力、微小重力などの宇宙環境を経験した後、実験室で引き続き育てられる。このように育てられた花は色鮮やかで、開花期が長く、香りが溢れ出る。


 中国は宇宙育種を行って30年以上になるという。宇宙環境の影響を総合的に受けた植物の種子は遺伝子変異を誘発し、地球に戻った後、数世代の地上栽培を経て、安定し優れた新品種を形成してようやく市場に出回る。


宇宙で育った花が次々と発売予定


 宇宙で育った花はどこで買えるのか。


 これらの新品種は淘宝のオンラインショップ「新航天星空実験室」で売り出された。発売からわずか2日で、最初の在庫が売り切れた。店は、「最初の予約販売分は大人気となった」、「次回の発売が決まり次第、店で情報を通知する」という文を掲載した。


 続いて、宇宙で育った花の新品種の発売情報が伝えられた。桃、桜、チューリップなどが発売される。これらはサイズが小さめで、開花期は2カ月に達するという。


 張伝軍氏は、「宇宙育種技術の発展と普及は、農業の質の高い発展という要求と合っている。新技術は種子の形態の変化を促すが、新しい科学研究成果が実験室を飛び出し一般家庭に入るには、市場化されたプラットフォームと手段の助けが必要となる。新航天星空実験室は淘宝の鮮花園芸業界と協力し、四半期ごとに宇宙で育った新しい花を売り出すことを計画している。ハイテクで高品質の新商品が一般の消費者に知って、受け入れてもらい、研究開発・生産・販売の順方向循環が形成され、新技術を生産力に転換できることを望んでいる」と話した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月26日


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