国連世界気象機関(WMO)とEUコペルニクス気候変動サービスはこのほど、共同で『2023年欧州気候状況』報告を発表した。報告によると、欧州は温暖化が最も速い大陸となり、上昇速度は世界平均値の約2倍だった。
報告によると、ここ5年の世界平均気温は産業革命前の1850~1900年の平均値より約1.3度上昇、欧州は約2.3度上昇した。1950年以降、欧州は30回の過酷な熱波を経験し、うち23回が今世紀に発生し、5回が過去3年に発生した。
欧州では昨年、11カ月の平均気温が過去同期の平均値を上回り、うち9月の気温は同月最高記録を更新した。気温が高かっただけでなく、欧州では昨年、多くの時期に体感気温も高かった。
報告は、今後も欧州で長期間の深刻な熱波が続き、さらに高齢化や都市移住者の増加も加わり、熱波は人々の健康に「重大な影響」を及ぼすとした。既存の措置では、まもなく現れる高温が健康面にもたらす負担に対応しきれなくなるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月28日
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