先ほどのメーデー連休中、中国人客の海外旅行先は世界の200弱の国及び地域を網羅した。ブルームバーグは、「メーデー連休中、中国のアウトバウンド客がコロナ前の水準に近づき、コロナ前の世界最大の観光市場の回復を加速した」と伝えた。賑やかな都市から人の少ない島へ、おなじみのリゾート地から新しい目的地へと、中国人客が再び現地の消費を盛り上げた。
観光分析会社ForwardKeyのアナリストは、「中国市場の旺盛な需要は世界の観光業の回復を促し、かつ観光業に依存する雇用と企業を維持した」と述べた。
去哪児は報告書の中で、「中国人客の集中的な海外旅行は、世界各地の消費回復をけん引した。中国の祝日はすでに、世界の観光消費の最盛期になっている」とした。同プラットフォームのデータによると、メーデー連休中に国際便の搭乗券及びホテルの予約件数が同期としては過去最大となった。携程が発表した「2024メーデー連休旅行総括」によると、メーデー連休中の中国人客の海外旅行先は世界の200弱の国及び地域の3000以上の都市を網羅した。同程旅行のデータによると、交通の便が良い一部の短・中距離海外旅行先が、中国人客の人気の選択肢になった。バンコク、東京、クアラルンプール、シンガポール、大阪はメーデー連休中に最も人気のあった国際ホテル予約都市だ。タイ、マレーシア、シンガポールが昨年下半期より、中国人客向けにビザ免除措置を導入している。円安は中国人客の訪日旅行のコストを抑えた。これらは関連目的地の人気を高めた。
仏ニュースサイトによると、パリ五輪は中国人客をフランスに呼び戻す好機で、今年の五輪開催期間中の中国人客数は前年同期比で350%増加する見込みだ。フランスは中国人客が戻ってくることに非常に期待している。首都パリや南部のビーチなどの仏各地で、観光とショッピングを楽しむ多くの中国人客を見かけるという。
中国観光研究院の戴斌院長は8日、「世界各国、特にアジア諸国が中国の観光業に注目している。これは主に海外旅行の回復状況についてだ。今後のビザ、決済、通関、移民、航空、鉄道客運などの分野の政策に対してはより楽観している。海外旅行は年末もしくは来年の年初に19年の水準に戻るだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年5月11日