世界で2億5000万人の子供が学校に通っていない現状を受け、ユネスコは17日に報告書を発表した。それによると、学校に通っていないことと教育の不足により、世界経済に大きな損失が生じている。ユネスコのアズレ事務局長は加盟国に対して、早急に対策を講じるよう呼びかけた。
ユネスコの試算によると、学校に通っていないことと教育の不足による世界経済の損失は、2030年までに毎年10兆ドルにのぼる見込みだ。
報告書は、早期退学や基本的な技能を持たない若者の割合を10%下げるだけで、一国の毎年の国内総生産(GDP)が1-2%増えると見積もった。
また報告書は、女児が中学教育を受けることで、18歳前に結婚するリスクを下げられると指摘。女児の基本的な技能及び学習の不足は、世界で早期妊娠率が上がる原因の一つだ。
アズレ氏は、「教育は戦略的な投資であり、個人、経済、社会全体への最高の投資の一つだ。これは報告書が伝える非常に明確なメッセージだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月18日