パンダの「雲川」と「鑫宝」を乗せた車が26日夜、ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡拠点を離れた。この2頭はチャーター機で成都双流国際空港から米国に飛び、新たな中米ジャイアントパンダ保護協力を開始する。

メスの鑫宝は2020年7月23日生まれで、温和で聡明だ。オスの雲川は19年7月28日生まれで、賢く活発だ。

中国側は2頭の飛行中の健康と安全を保証するため、新鮮な竹、タケノコ、果物、野菜、特製の草団子、飲み水を準備した。中米双方が派遣した5人の経験豊富な飼育員と獣医が機内で付き添う。雲川と鑫宝が米サンディエゴ動物園に入った後、中国側の専門家は3カ月ほど滞在し、隔離検疫期間に付き添い、新たな生活環境にスムーズに適応できるようサポートする。一般人はパンダたちの日常生活と適応状況を各種手段で知ることができる。

サンディエゴ動物園は米国で初めて中国とジャイアントパンダ共同研究を実施した機関で、来園者は年平均600万人。中国ジャイアントパンダ保護研究センターとサンディエゴ動物園が94年に協力を開始後、双方はパンダの生態学、行動学、遺伝学、栄養学などの分野の研究や、野外観測、人工繁殖、疾病予防・治療、近縁種の研究、公衆教育などの面で多くの成果を手にしている。共同で一連の技術の難題を解消し、世界の絶滅危惧野生動物の保護に貢献している。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年6月27日