パリ五輪が現地時間11日に閉会した。中国代表は金40枚、銀27枚、銅24枚で海外最高成績を収め、金メダル数で米国と並び首位になった。米NBCは、「中国は米国代表にとって最大の五輪ライバルになった」と伝えた。

スポーツ競技のグローバル化、かつてない力を示す

40年前のロス五輪。世界は当時、まだ冷戦の影に覆われていた。ソ連などの16カ国が欠席し、米国がメダルランキングを独走した。金83枚は2位のルーマニアの4倍で、メダル数はルーマニアの3倍以上。今回のパリ五輪では60以上の国と地域が金メダルを獲得し、90以上の国と地域がメダルを獲得した。スポーツ競技のグローバル化がかつてない力を示した。そのため中国と米国の五輪における成績の変化だけを見るべきではない。この変化は逆らえない歴史の大きな流れの反映だ。

文化交流及び相互学習の価値を示す五輪

「道徳の金メダル、風格の金メダル、汚れなき金メダルの獲得を堅持」中国の選手はパリ五輪の各競技で歴史的な進展を迎えた。例えばアーティスティックスイミングデュエットで初の金メダルを獲得した王柳懿・王芊懿のペアは競技中、中国の美学「国風」の元素を多く用いた。中国代表の張暁歓監督は、「表彰台の頂点に立つことだけでなく、会場全体を驚かせ、文化的背景が異なる審判にも我々の音楽と動作を受け入れさせることが目標だった」と述べた。米メディアは競技後に称賛を惜しまなかった。AP通信の「これは中国代表の進展だけでなく、それ以上にこのスポーツの進展だ」という評価は、この交流及び相互学習の尊い価値を証明した。

中国は競争を避けないが、協力と貢献も重視

中国の選手が五輪の競技場に立つのはもちろん良い成績を収めるためだが、これは中国が五輪及び世界のスポーツ発展にもたらすすべてではない。鄭欽文が金メダルを獲得すると女子テニス協会は直ちに祝電を出した。彼らもこの中国のスターに期待している。中国では近年テニスが急速に発展し、テニスコート数で世界2位になっている。この金メダルが新たなブースターになることは間違いない。卓球は英国で誕生したが、中国で大きな活力を放った。国のハイレベルの選手が中国のリーグで技術を磨くことから、普通話(標準中国語)はほぼ選手たちの「公式言語」になった。世界の多くの卓球選手の卵が中国人選手をアイドルとしている。

マラソン競技では、先頭を走る選手がその他の選手を率い、ラストスパートをかける。中国は競争を避けないが、協力と貢献も重視する。自身の発展とパフォーマンスにより、「より速く、 より高く、 より強く――共に」という五輪のモットーを実践する。世界各国及び各地の選手と公平に競争し、友好的に交流し、技術を磨き友好を促進し、五輪を相互交流と共同発展の橋にする。（「環球時報」より）

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年8月12日