最近、中国の二つのエネルギーに関する新たなデータが世界のメディアの注目を集めている。一つは、再生可能エネルギー発電設備の規模が昨年に史上初めて火力発電機を抜いた後、今年1月から6月に中国の発電機全体に占める割合が53.8%に上昇したこと。もう一つは、7月に中国の新エネルギー乗用車の月間小売台数が初めて従来型のガソリン乗用車を上回り、市場の新しい主流となったことである。最初の生産から末端の消費に至るまで、この2つの「新たな飛躍」は中国の経済・社会発展の全面的なグリーンモデル転換のペースが絶えず加速していることを示している。また、世界の再生可能エネルギー分野において中国がトップランナーの一つになったこともより際立たせた。
目下、気候変動対策は世界の共通認識となっており、グリーン低炭素エネルギー転換の推進は必ず通らなければならない道である。しかし、エネルギー転換の過程で、各国の資源の制約、技術条件、産業マッチング、政策能力及び利益のつながりは異なるため、その推進の速度と強度、グリーン政策の持続性と安定性はそれぞれ異なり、後退現象が見られる場合もある。中国は数年前から戦略、政策、技術、産業、消費などの面から計画を立て、根気よくグリーンモデル転換を推進し、その結果、今日の態勢は整っている。再生可能エネルギーの全エネルギー供給構造における割合が絶えず上昇し、グリーンエネルギー技術の普及が着実に加速し、グリーンエネルギー消費の末端製品の形態がより充実化し、経済・社会発展の「グリーン度合い」が持続的に高まり、全面的なグリーン転換モデルが量の蓄積から質の転換になるなど、絶えず新たな飛躍を遂げている。
中国共産党第18回全国代表大会(第18回党大会)以降、中国は新しい発展理念を貫徹し、グリーン・低炭素の発展の道を堅持し、中国の経済・社会発展の全面的なグリーンモデル転換を推進するペースは明らかに加速している。中国は『2030年までのカーボンピークアウト行動計画』、エネルギーのグリーンモデル転換行動、工業分野のピークアウト行動、交通運輸のグリーン低炭素行動、循環経済の炭素削減行動などを含む一連の分野と業界の実施計画を相次いで打ち出している。そのほか、最近、『経済・社会発展の全面的なグリーンモデル転換の加速に関する意見』を新たに発表した。中央レベルで経済・社会発展の全面的なグリーンモデル転換の加速に向けシステム的に取り決めたのは初めて。強力なマクロ政策と制度設計を通し、中国は世界最大の炭素市場とクリーン発電システムの構築に助力し、世界に人間と自然の生命共同体を構築することを行動で示し、世界のグリーンモデル転換を推進するために中国の動力を注入した。