国際エネルギー機関（IEA）の報告によると、2023年の世界の再生可能エネルギーの設備容量は5億1000万キロワットで、中国はその半分以上を貢献し、世界の再生可能エネルギー発電の成長に大きく貢献した。中国の風力発電、太陽光発電製品は世界の200以上の国と地域に進出し、多くの発展途上国のクリーンで信頼でき、役に立つエネルギー獲得に助力している。国際再生可能エネルギー機関（IRENA）の報告によると、過去10年間で、世界の風力発電と太陽光発電プロジェクトの平均電力利用コストは、それぞれ累計で60%と80%以上低下し、うち、中国は革新、製造、プロジェクトの面に際立った貢献をした。2022年の中国の再生可能エネルギー発電量は、国内の二酸化炭素排出量を約22億6000万トン削減した計算になり、輸出した風力発電・太陽光発電製品は他国の二酸化炭素排出量を約5億7300万トン削減した計算になる。合計すると、世界の同時期の再生可能エネルギー換算炭素排出量を約41%削減したことになる。国連のエリク・ソルハイム前副事務総長は、中国は世界のグリーンモデル転換に不可欠な力で、再生可能エネルギーの発展の積極的な促進者だとコメントした。

中国の全面的なグリーンモデル転換行動は前例のない生態系革命であり、人類社会に深い影響を与えている。中国が戦略策定、政策設計、技術の研究開発、資源調達、社会動員などの面で行った特大規模の実践行動は、他国のエネルギーのグリーン・低炭素モデル転換の推進に貴重な経験となり、積極的なデモンストレーションの役割を果たした。そのほか、化石エネルギーの備蓄は再生不可能で、資源の分布は極めて不均衡であり、資源争奪をめぐる地縁的衝突があちこちで起きている。一方、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの分布は相対的にバランスが取れており、技術手段と製造能力を通じたこれらのエネルギー不足問題の解決は、エネルギー格差を解消する効果的な方法と言える。

グリーン・低炭素エネルギーの転換は、中国の持続可能な発展において必然的な要求であり、中国の人類運命共同体の観点に基づく重大な選択肢でもある。14億人以上の人口を抱える大国にとって、どのようにエネルギーを生産・消費するかは人類の未来に大きな影響を与える。近頃、一部の先進国はいわゆる「生産能力過剰」を理由に中国の新エネルギー製品や技術を打撃・抑制し、その目先や度量の狭さは残念である。それにもかかわらず、中国の経済・社会発展が全面的なグリーンモデル転換を加速する足取りは止まらず、人間と自然の調和と共生の現代化戦略を推進する決意は確固不動たるものである。全面的なグリーンモデル転換の推進加速に伴い、中国は世界のグリーン発展に持続的で力強い新たな原動力を注入するに違いない。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年8月20日