技術の持続的な進歩と応用シーンの広がりに伴い、ドローン業界が急成長の黄金期を迎えている。「ドローン操縦士」という新しい職業が登場し、労働者の選択肢を増やしている。
郵政・宅配、電力巡回点検、プロジェクト測量、森林防火。ドローンの応用範囲が広がり、ドローン操縦士という新たな職業を生んだ。しかしドローン操縦士はハイレベルな総合的素養を求められ、かつ訓練期間が長く費用もかかるといった影響により、プロの人材が不足している。
中国民用航空局のデータによると、全国で現在実名で登録されているドローンは188万機で、新規登録ドローンは前年比で50%弱増加し61万機を超えている。ところがドローン操縦士の免許取得者は23万人のみ。関連部門の試算によると、業界の人材不足は100万人にのぼる。
記者の調べによると、一部の地方はこの人材不足の問題を解消するため、大学や企業との協力や産業・教育融合などにより、実戦能力を持つドローン操縦士を育成している。
取材での情報によると、重慶市は低空経済人材育成の面で好発進した。重慶電子科技職業大学は2018年より、ドローン応用技術や飛行機整備技術などの専攻を設置している。飛行機整備やドローン応用などの新興産業技能人材を300人以上育成済みだ。
さらに関連部門の支援も不可欠だ。重慶初の農業用ドローン操縦士技能大会が今年10月11日、墊江県で開催された。ドローン操縦士に交流の場を提供した。同県はさらにドローン操縦士無料育成及び就職斡旋などの支援策を打ち出した。また重慶の多くの区・県も政策発表や大会イベント開催などにより、ドローン操縦士の育成を支援・奨励している。現地のドローン訓練システム、認証標準、試験システムなどの関連体制及びメカニズムの構築と改善をけん引している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月1日