（一）環境保護効果。1トンの中古携帯電話から約400グラムの金を抽出でき、1台の廃車から約800キロの鉄鋼と約40キロの非鉄金属を回収できる。1トンの廃家電から分解される再生資源は、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を約4.7トン減らす。これらのデータの裏側には、循環経済の「ダブル炭素」目標への直接的なサポートがある。

（二）経済効果。中国の資源リサイクル産業はすでに3000万人以上の雇用を生んでいる。浙江省台州市の「金属再生拠点」の実践は大きな説得力を持つ。廃棄・中古の機械及び電力設備の分解により、現地は100社以上による産業クラスタを形成した。金属再生産業の一定規模以上の工業生産高は189億元で、「廃棄物リサイクル体制の構築加速に関する意見」の「資源リサイクル産業の育成・成長」の要求を実行に移す典型ケースになった。

（三）安全効果。運輸及び廃棄の全フローをリアルタイムで監視し、消費者に公開する。中国資源循環携帯電話安全回収処理モデルプロジェクトの「全過程記録」は、個人情報の安全を保証する。この安全の閉ループは、「発展と安全の同時進行」の活き活きとした実践だ。

今年の「政府活動報告」は「経済及び社会の発展の全面的なグリーンなモデル転換を加速」とし、「廃棄物のリサイクルを強化し、再生材料の使用を広める」と強調した。廃棄・中古物資を宝とし、循環経済を選択肢から必須項目にする。この理念と技術からサービスに至る系統的な変革において、中国経済のグリーンで新しい中身が増えている。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年4月8日