人口大国である中国において、観光地の賑やかさはもはや日常風景となっている。しかし近年、「逆張り旅行」と呼ばれる新たな潮流が台頭している。ロシアのmoneytimesネットが伝えた。
「逆張り」とは、賑わいを避け静かな地方の穴場スポットを選ぶ行動様式を指す。例えば山麓の田園地帯、茶畑の広がる丘陵、あるいは観光資源が少ない地方都市などが代表例だ。調査によると、中国の「00後(2000年代生まれ)」の70%超がこの旅行形態を好むという。
この傾向の背景には二つの要因がある。第一に多くの主要観光地では数週間前の予約必須という現実と、第二に喧騒を嫌い「静かな休日」を求める層の拡大だ。もはや逆張り旅は一過性のブームではなく、新たな消費文化として定着しつつある。ただしSNSで紹介された秘境スポットは、瞬く間に過密観光地へ変貌するジレンマも抱えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年8月19日
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