11月12日、温家宝総理は、北京市党委員会の劉淇書記および北京市の王岐山市長とともに、北京市東城区交道口住民区を訪れ、生活が困難な人たちを見舞い、物価問題などについて住民たちと懇談した。
9時ごろ、温総理は雨児胡同で車を降りた。この一帯の四合院式住居はリニューアルを終えたばかりで、640年の歴史を持つ古い胡同(フートン)はすっかり様変わりし、100世帯の住民の居住条件が改善されたのを目にし、温総理は非常に喜んだ。
生活の困難な人たちとの懇談では、物価高や医療の問題について、住民たちの考え方と意見にじっくり耳を傾けた。
みんなが関心を持っている物価の問題について、温総理は次のように述べた。わが国は2003年から4年連続物価が基本的に安定していたが、今年の物価の上昇幅は大きくなった。物価の上昇には内外のさまざまな要因がある。一、国際石油価格の大幅の高騰が消費価格の上昇をもたらしたこと。二、国際的に食糧の価格が上昇していること。三、国内の価格の構造的上昇といったことが考えられる。わが国の食糧は4年間連続豊作に恵まれ、今年は5千万キロを超え、史上最高のレベルとなった。しかし、農産物の一つでも不足となれば価格の変動につながりかねない。現在は主にブタ、油などの価格の高騰が他の食品の価格の高騰をもたらしている。
政府はすでに市場を安定させ、物価の大幅高騰を避けるようことに力を入れている。そのために、一m生産を発展させ、供給を確保すること。ブタの飼育、油、乳産業をサポートする国務院の政策、措置を実行すること。二、物資の輸送、調達とストックを確保すること。三、市場を上手に管理し、市場の正常の秩序を維持すること。四、国際市場を利用して国内の不足の物資を補充し、供給を増やすこと。五、低収入や生活の困難な人たちの生活に配慮することなどを考えてゆきたい。
「チャイナネット」2007年11月13日 |