「宿題が多くて放課後忙しい」というのはほとんどの小中学生が抱えている悩みだ。山東省教育庁がこのほど公布した「山東省一般小中学校管理基本規範規定」では、学生の宿題を制限、小学一二年生の宿題は廃止するとした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
済南市の小学2年生の保護者は「前は、国語・算数・英語など宿題が多くて、うちの子は宿題を済ませるのに毎晩1~2時間かかるから遊ぶ時間なんてなかった」と語る。
同規定では、小学一二年生には宿題を出してはならないとし、他学年は国語・算数以外の宿題を禁止した。宿題はそれぞれ、小学生(国語と算数)で毎日1時間、中学生は全課目で毎日1時間半、高校生は全課目で2時間以内の分量と決められた。
山東省教育庁は学校側に、宿題を減らすと同時に、教育指導法を工夫するよう要求した。アドバイス・激励・サポートにより学生の自主性や協調性、探究心を育て、自分で考える力、創造力、実践力、個性を育成していく指導を目指す。また、これまでの宿題を減らす代わりに、探究心や実践力を育む宿題を多く出すことが提唱され、小学生で10日以上、中学生で20日以上、高校生で30日以上学年ごとの社会的な実践活動を実施していくよう規定された。
「人民網日本語版」2007年12月28日
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