高血圧、高血脂、糖尿病などの慢性疾患はもはや成人だけの「専売特許」ではない。北京市はこのほど検査が終了した市の科学計画重大プロジェクト「栄養転換期の児童・成人の慢性疾患に関する総合的予防対策研究」を通じて、市内の青少年約2万人に対する疫学的調査の結果を初めて公表した。それによると、市内には体重超過、肥満、高血圧、高脂血の青少年が20万人以上おり、特に肥満は数が多く、29万5千人に上るという。「北京晨報」が伝えた。
同調査は3年がかりで約600万元を投じて行われた。調査対象は市内7区・県の18歳以下の青少年2万3400人で、主に肥満、高血圧症、2型糖尿病、高脂血症(脂質代謝異常)などについて調べた。18歳以下の青少年に対する健康調査としては、これまでで最も信頼できるものとなっている。
今回のプロジェクト責任者を勤めた首都児科研究所の米傑さんによると、調査結果から肥満、高血圧、糖尿病がもはや成人の専売特許でないことがわかる。同市内の0~18歳人口の体重超過率は10.7%、肥満率は8.4%に達し、3~18歳人口の高血圧症罹患率は9.0%、学齢期の6~18歳人口の高血脂症罹患率は9.8%、青少年の糖尿病患者に占める先天性糖尿病の割合は43%に上った。推計によると、同市内の18歳以下の体重超過は29万5千人、肥満は23万1千人、高血圧症は22万5千人、高血脂症は21万7千人に上る。
肥満や体重超過の青少年は未来の心臓血管病患者の「予備軍」だ。米さんによると、体重超過の青少年の代謝疾患罹患率は7.6%で正常体重の青少年の8倍、肥満の青少年は29.8%で同33倍に達するという。
「人民網日本語版」2008年1月14日
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