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両親の過保護は子供に害 専門家指摘
発信時間: 2008-01-11 | チャイナネット

成人に達しない子供は親に依存し、成人してもなお親にパラサイトするというケースが増加していることを踏まえて、天津市でこのほど、「未成年者保護法」に規定された学校・家庭の責任の履行について考える学術フォーラムが開催された。ある専門家は「両親の過保護が子供の成長の障害になる。発展する子供にとって計り知れない害毒になる」と指摘した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

天津市家庭教育研究会の関穎秘書長(事務局長)によると、現在、若者で働く意欲がなく、家に引きこもり、経済的に完全に両親に依存している者は「パラサイト」(齦老族)と呼ばれる。大学を卒業してパラサイトになる者もいる。こうした現象が起こった背景をみると、こうした子供たちは幼い頃から両親に甘やかされて育ち、労働をいやがり、自立できず、無責任な人となっていることが重要な要因として浮かび上がる。彼らが社会に出ると、困難や問題を客観視できないことが多く、自分の力で解決することもできず、両親の懐に帰って再びパラサイト生活を続けるケースが多い。

実際、未成年者の権利保護の立場に立って分析すると、子供の成長過程における両親の過保護は、両親による子供の権利の剥奪を覆い隠している。一部の両親は潜在意識の中で親と子は一体と考え、本来は子供が自分ですべきことまで全部引き受け、自分の努力こそが子供の成長の一部分であるとみなし、子供自身の成長のために環境作りをしようとは考えない。子供は家庭の中で発展のチャンスを与えられないか、わずかなチャンスしかなく、日々の生活実践の中で自身の身体的能力や知的能力を十分に発展させ、社会に参加するという権利が制限されることになる。

関秘書長によると、幼い頃から家庭の中で、自分のことは自分でするという独立のチャンスが少ないと、自立に向けた内在的活力や勇気を徐々に失い、現実の社会の中で生存し、発展する能力が弱まっていく。成熟し、自立した社会的存在になれないケースもみられる。これは家庭教育の失敗の最たるものだ。

「人民網日本語版」2008年1月11日

 

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