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家族を探し、高速道路を歩いて30時間 |
発信時間: 2008-01-31 | チャイナネット |
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北京-珠海北高速道路の広東省乳源と楽昌を結ぶ区間は、路面の凍結で28日に通行止めになり、3万5000人の乗客がバスの中に閉じ込められた。そんなずらりと並ぶバスや車のかたわらに、毛布を羽織り、布団を抱え、魔法瓶を手にした男性の姿があった。彼は劉忠平といい、深せん市で出稼ぎをしている労働者だ。 劉さんの義父母は、春節を劉さん夫婦と深センで過ごすため、7歳の孫を連れて、23日バスで湖北省から深セン市に向かった。しかし高速道路の凍結でバスは動かなくなった。劉さんは心配した。義父母と子供はすでに3日もバスの中に閉じ込められている。食べ物もない。58歳の義理の父は低血糖で、もし発病するとショックを起こして危険だ。 家族の安否を心配した劉さんは27日の朝、小さなバスに乗り家族のもとに向かった。しかし乳源に着いた時、これ以上は道路の凍結で車は進めない。劉さんは毛布と布団を買い、お湯を入れた魔法瓶を持って高速道路を歩き始めた。そして道路で立ち往生している長距離バスの一台一台をチェックし、30時間後にやっと家族を見つけることができた。
4日間バスに閉じ込められていた劉さんの家族は、地元政府が配給したインスタント食品を食べ無事だった。劉さんの義母はこう話す。「探しに来てくれて本当に感動しました。夜は寒いので、持ってきてくれた毛布と布団はほんとうに助かりますが、30時間も歩いて来たことを考えると心が痛みます」
「チャイナネット」2008年1月31日 |
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