中国人民大学人文オリンピック研究センターは1日、市民の社会モラルをはかる「北京市民公共行為文明指数」の去年の数値と、実地調査による観測データを発表した。北京市民の公共場所での社会モラルが着実に上がっていることを示す結果となった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中国人民大学の沙蓮香教授によると、07年の北京市民の公共行為文明指数は73.38。06年の69.06から4.32ポイント、05年の65.21から8.17ポイント上昇した。北京市民の社会モラルは引き続き向上の傾向を示している。ただ公共領域での社会モラルを欠いた行為も依然として存在しており、引き続き改善に努めていく必要がありそうだ。
同センターは首都精神文明建設委員会弁公室の委託を受け、社会モラルをはかる指数体系を構築、05年から首都市民の社会モラルに対する意識の変化を探ってきた。07年末までに、市民1万人以上と北京在住2年以上の外国人1000人以上にアンケートを実施。市民の公共衛生や社会参加などに対する意識を調査し、外国人による客観的な評価も考慮に入れた。また公共場所320カ所での3000時間におよぶ実地調査では、30万人の通行人と20万台以上の自動車が対象となり、ゴミの投げ捨てや交通ルール違反の発生率などを示す600万以上のデータが収集された。
「人民網日本語版」2008年2月2日
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