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西側メディアの偏向報道にネット利用者が反論
発信時間: 2008-04-03 | チャイナネット

英BBCのウェブサイトは同日、「蔵(チベット)人、引き続く騒乱を語る(Tibetans describe continuing unrest)」と題した記事を掲載した。記事の写真には「拉薩には多くの軍隊が展開している」との説明書きが添えられている。だが写真に写っているのは騒乱の被害者を救急車に運ぶ医療救助員を助ける現地の武装警察の姿。車体には「急救」の文字が書かれているのがはっきり見え、赤十字のマークが描かれていることからも、救急車であることは一目でわかる。

ドイツの「ベルリナー・モルゲンポスト」は3月18日、「警察が蔵人を逮捕」との説明書きをつけた写真を掲載した。だがこの写真は、西蔵の公安警察と武装警察が攻撃を受けた負傷者を助けているところだった。

ドイツのテレビ局RTLはウェブサイトのニュースで、4人の棍棒を持った警察官がデモ参加者を追いまわす写真を掲載し、「中国の警察が西蔵で抗議者を鎮圧」との説明書きをつけた。しかしこの写真はネパール警察が17日にカトマンズでデモ参加者を追い散らすところを撮ったものだった。同じ間違いはドイツのテレビ局NTVの番組にもあったという。

これらのメディアは西側社会の主流メディアだ。彼らはこれまでニュースの客観性と公正さを自らのモットーとしてきたのではなかったか。だが拉薩事件の報道では、我々は本当の客観的で公正なニュースを見ることはできなかった。多くの事実に反する報道は「間違えた」といって説明のつくレベルを超えている。

「反CNN」のようなウェブサイトはこのような状況の下、ネット利用者が自発的に開設したものだ。彼らはこのような嘘の報道を集めて閲覧者に公開した。テーマは「西蔵の真相:西側メディアの中国を汚す報道の全記録」とされた。

日々あらわになる事実に直面し、また国内外のウェブ利用者を主体とした世論の大きな圧力を受け、RTLテレビは3月23日、西蔵関連の報道で間違いがあったことを認め、遺憾の意を表明した。だがこれ以外、ほかのメディアからの反応はない。

拉薩(ラサ)事件に対する西側メディアの客観性を欠いた報道に直面して、ウェブ利用者らは理性的な怒りをもって対抗した。彼らはブログや映像などから各種の証拠を収集し、事実を用いて一部西側メディアの偏向報道に対する反駁を行った。

「驚いた! 西側メディアはこんな風に西蔵事件を報道している!」と題した文章は、西側メディアの報道の間違いを指摘した初期の文章だ。この文章には11枚の写真が添えられ、これらのメディアの記事の間違いが細かく指摘された。

世界的に有名な動画共有サイト「ユーチューブ」では、「西蔵は過去も現在も未来もずっと中国の一部分だ」と題した映像が3日間でのべ120万回のアクセスを受け、各種の言語で7万2千件のコメントが寄せられ、各国のウェブ利用者による西蔵問題に関する大討論の場となった。また「西蔵騒乱:西側メディアの本当の顔」と題した映像にもアクセスが集まった。メディアの偏向に反対するウェブ利用者らの訴えはこうして高まっていった。

西側メディアが拉薩の暴力事件に対して客観性を欠いた報道を行っていることを暴露するウェブサイト「反CNN」は、開設から5日で20万件のアクセスを数え、2千人近くが偏向報道を暴露する各種の証拠をサイトに寄せた。CNNのニュース報道は、「すり替え」「こじつけ」「ごちゃ混ぜ」など真実からかけ離れた報道の代名詞となった。「人として生まれたからにはCNNみたいになってはいけない」という文句はウェブ上の流行語にもなっている。

偏向報道への非難の対象はCNNだけにはとどまらず、「反BBC」「反VOA」などのサイトも立ち上げられた。多くのウェブ利用者たちは、「CNNは代表的な例にすぎない。その背後には、一部の西側メディアの中国に対する誤解と偏見がある。これに対してウェブ利用者は真実を公開する必要がある」と指摘している。

あるメディアは、ウェブ利用者らの今回の反応について、「中国のウェブ上の理性的な民意と理性的な愛国心は、海外のメディアも無視することのできないとなっている」と評価している。

「人民網日本語版」2008年4月3日

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