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政府から西蔵への財政支援、過去5年で947億元
発信時間: 2008-04-11 | チャイナネット

西蔵(チベット)自治区の向巴平措(シャンパ・プンツォク)主席は国務院新聞弁公室の記者会見で9日、「中央政府の特別の心遣いと全国人民の力強い支援、そして西蔵各族群集の団結奮闘により、近年西蔵の経済と社会は著しい発展を遂げ、人々の生活水準は向上を続け、各族群集は改革発展の成果をあまねく享受している」と述べた。

――西蔵自治区のGDPは7年連続で12%以上の伸びを示し、07年には342億元(1人当たり1万2000元)に達した。過去5年間に中央政府は西蔵に947億元の財政支援を行い、基本建設投資は601億元に達した。「第10次五カ年計画(2001~05年)」の重大プロジェクト117件は全て完成、青蔵鉄道も全線開通し、インフラ環境は著しく改善された。

――07年末までに郷通道路の数は612本に達し、全ての郷・鎮の89.6%をカバー。自治区内の全ての郷・鎮に電話が開通し、70%以上の郷・鎮に郵便網が整備され、農牧民102万人の飲み水問題が解決された。住環境改善プロジェクトの実施後2年余りで、約11万世帯・59万人の農牧民が安全で快適な新居に転居した。農牧民の1人当たり収入は5年連続で二桁成長を示し、07年には2788元に達した。

――小学校入学率は98.2%、中学校入学率は90.7%に達した。農牧地区の小中学生を対象に食費・寮費・学費の援助「三包政策」を実施し、全国に先だって都市部と農村部での無償義務教育が実現された。無料医療を基礎とする農牧区医療制度は全ての農牧民に行き渡り、補助基準は1人当たり毎年100元に引き上げられ、西蔵では全国に先だって都市部住民医療保険のカバー率100%が実現した。

――解放当初35.5歳だった西蔵の平均寿命は現在では67歳にまで伸びた。1964年に約120万人だった蔵族(チベット族)の人口は現在では約250万人にまで増え、自治区全体の95%以上を占めている。純収入が年800元未満の特別貧困農牧民23万人を全て最低生活保障に組み込むことで、全国に先だって農牧地区の最低生活保障制度を構築した。

――国は過去20年間に寺院・文化財・古跡・宗教施設の修繕に7億元余りを拠出。蔵文(チベット語)「大蔵経」の出版、蔵族の英雄詩「ゲサル王伝」の緊急保全と出版を企画し、西蔵の優秀な伝統文化を保護・発揚した。

向巴平措主席は「全人民に恩恵の及ぶこうした西蔵の発展と進歩は誰の目にも明らかな事実であり、いかなる者にも否定はできない。発展の加速、社会安定の維持という近年の一連の方針と政策が完全に正しいことは実践が証明しており、私たちはいささかも揺るがずにこれを堅持していく」と表明した。

さらに「ダライ(ダライ・ラマ14世)が公言する『チベットの発展による利益はすべて漢族に持ち去られている』『チベット文化へのジェノサイド』は、完全に民族関係を挑発し、民族対立を煽り、世界の世論を欺くためにでっち上げたウソ」と強調。「拉薩(ラサ)『3・14事件』によって、西蔵の各族群集は安定こそ福であり動乱は災いであることをより深く身に染みて感じるようになった。北京五輪を破壊することで国家の分裂と『チベット独立』を実現しようとするダライ集団の企みは、決して思い通りにならない」と述べた。

「人民網日本語版」2008年4月10日

 

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