復旦大学心理分析・中国文化研究センターの申荷永教授の率いる心理援助サービスチームが5月20日から、北川中学に駐留して、心の健康を取り戻す援助活動を始めた。「華西都市報」が伝えた。
中学生の宇君(仮名)は、地震で父親を亡くし、母親もまだずっと音信がない。申教授の心のケアはこの宇君から始められた。
その日、申教授は宇君のそばに座り、彼の頭をなでながら話を始めた。申教授は宇君に、自分は多くの地形の模型遊びをしており、地震の様子を再現することができると語った。その結果、地形の模型遊びをしている中で、家屋が平坦な地質の堅固なところにあれば、また家屋そのものの構造が堅牢に作られていた場合は、地形の模型を揺らしても小山に地すべりは起こっても家屋は倒壊しないことが分かった。学生たちはそれぞれ見解を述べた。「ひとつの災難も、科学的な討論になる。これは、彼らが今回の地震を正確に向かい合うことに非常に役に立つ」と申教授が指摘した。
申教授の紹介では、援助計画に基づくと、学校の教師や児童・生徒の心の健康回復には3段階あり、時間はおよそ3年かかるが、同大学はすでに長期的な援助の準備を整えたとのことだ。
「人民網日本語版」 2008年5月29日 |