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中国「80年代ママ」の新育児法(2)
発信時間: 2008-09-09 | チャイナネット

唐詩や宋詞を暗唱し、読み書き計算をマスターすることは、ここ数十年の早期幼児教育における「鉄則」と見なされていた。一方、「80年代ママ」は、参考書、インターネット、親子教室による最新流行の科学的育児法に夢中になり、子連れで各種ワークショップに参加する。

外資企業で人的資源管理業務を担当する黄さんは、「私たち『80年代生まれ』にとって、インターネットは10年以上前から生活の一部となっており、情報の圧倒的多数はオンラインで得ています。妊娠・育児に関する知識も例外ではありません」と語る。

幼児教育と心理学の専門家である孫瑞雪氏は、「多くの『80年代ママ』は、高等教育以上の学歴を持ち、収入も高く、物質的・精神的バックグランドを備えている。彼女たちは新しい物事や考え方をいとも簡単に受け入れ、育児の面でもいつの間にか流行の波に乗っている」と指摘している。

以下、孫氏のコメントが続く。

▽「80年代生まれ」は、中国社会の発展において重要な役割を担う世代といえる。育児観については、彼らは「これまでの積み重ねを引き継ぎ、未来を開拓する」役目を持っている。1960年代より昔に生まれた人々、つまり「80年代生まれ」の両親世代が早期幼児教育で用いた教育方法は、いわゆる「権威タイプ」で、保護者が学ぶよう命じたものを子供は学ぶしかなく、子供自身の主体性が発揮されることは殆どなかった。

▽「80年代生まれ」世代は、自我に対する要求が強かった。このため、「80年代ママ」は子供に早期教育を行う場合、子供の「自我」を養うことに重点を置き、子供に内在する潜在力に目を向け始め、早期教育で子供が主体性を発揮するよう心を砕く。

▽「80年代ママ」は、子供の育児を、「愛の表現」のひとつと捉えている。育児は、親自身の生活をより充実したものとするだけではなく、それによって子供が幸福を得ることが、親の最大の楽しみとなっている。妊娠中にブログを書き、ベビー服を買い、子供の画像をネットで公開するなどの「80年代ママ」の行動はすべて、育児が彼女たちにもたらした喜びの表現といえる。

「人民網日本語版」 2008年09月08日

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