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アイデアあふれる08年度版ネット新語
発信時間: 2008-10-15 | チャイナネット

(1)奇抜な用語が流行 

インターネットの世界では今、「雷った」という語句が無数のネットユーザーたちの間で大流行している。「雷」とは、あのゴロゴロピカピカの雷でもなければ、地雷でもない。何かの出来事に驚いたり、電撃を受けたりすることを指す。

この「雷った」のように2008年に流行したネット用語は、バラエティにあふれている。このような用語は往々にして一夜で有名になり、瞬く間に中国語のウェブサイト内の書き込みページで大ブレークする。日増しに増えるネット用語。そのネット新語はなぜ一夜にして有名になるのか?ネット用語の流行をどう捉えるべきか?といった問題が今クローズアップされている。

▽アイデア溢れる、奇抜なネット用語

四川大地震は数万人に被害を及ぼした大災害であり、1カ月以上経った後でも、その世論は重いテーマとして捉えていた。そのとき、あるメディアが、地震後36日間、瓦礫の下敷きになっていた豚が生き続けていたことを報道し、ある人がその豚に「朱堅強」と名付けた。それがまだ話題にもなってもいないころ、「朱堅強」という言葉が、ネット上で爆発的に流行した。

今年の年初、香港タレント陳冠希(エディソン・チャン)のわいせつ写真流出事件に対して、本人の「とてもばかな、とても子どもじみた」行為だった、という言葉がきっかけとなり、「とても~~、とても~~」という用語がネットで流行している。あるテレビ局の記者が、これについて、ある市民にインタビューしたところ、「おらには関係ねえ。おらは打醤油(醤油買い)しにきただけ。」との回答に、笑わされる結果となった。これがきっかけとなり、「打醤油」はもともと量り売りの醤油を買うという意味だが、ネットでは無関係を装い、お高くとまった態度をとることの代名詞として使われ始めた。

俗語収集家と称されている、接力出版社の黄集偉・副編集長は「ネット用語の多くはアイデアあふれたものだ。ある人が発した台詞が、親しみがあったり面白いものであれば、ネットでみんなが使い始め、そして流行が巻き起こる」と説明する。「今では新しい単語、新しい語句、新しい用法はほとんどネット用語から生まれている。インターネットの場所や時空を越えた世界が、その伝達の速さや簡便さを決定している」と述べている。

教育部言語文字情報管理司の李寧明司長(国家言語委員会副主任)は、底知れない量のネット情報に対し、「『雷る』ほどのものでなければ誰も注目しない。自然界において多くの動物が、美しい外見でメスの気を引くのと同じだ」と述べる。現代中国語を研究する北京師範大学文学院のチョウ晏斌教授は、長くネット用語を研究している。チョウ教授は「ネット用語の最大の特徴は、新鮮で、奇怪な表現であるということだ。これはネット用語が流行した最大の要因だ。自由なネット上のシュミレーション空間において、人は新しいもの、奇怪なもの、変わったものを求める気持ちが高まっている。そのため、このような数多くのネットユーザが、なんとか人を「震撼」させようと、必死でアイデアを出し、書き込みしているのだ。

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