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アイデアあふれる08年度版ネット新語
発信時間: 2008-10-15 | チャイナネット

(2)民意を反映

ネット新語は往々にして大きな事件と相まることがある。「腕立て伏せ」のような用語は、貴州瓮安県で起きた数万人規模の群集抗議事件(強姦殺人説を否定し、少女の死亡は自殺だったと説明した会見において、橋に一緒にいた男性がレイプではなく、「腕立て伏せをしていただけ」と説明したことに対する抗議)に結びついているように、「正龍拍虎」は、陝西省の周正龍が撮影した「華南トラ」に係わる大論争が由来となったネット用語であり、「集団の利益のためにでっち上げること」を表す語句として使われている。

黄集偉副編集長は、数々のネット用語の中で、政治に係わる時事問題を由来とする語句が一番流通していることを指摘している。言語そのものがすでに、民意を反映しているのだ。

チョウ晏斌教授は「現実における社会問題や普遍的な社会的心理はともに、ネット世界で充分に体現されている」と述べている。

「中国言語生活状況報告」の編集長でもある李寧明司長は、ネット用語を含む新語にたえず注目している。李寧明司長は「社会の発展がストップしないかぎり、新語は常に生まれ続けるものだ。新語は現代社会の発展を表すものであり、活発な思想により生まれる新たな観念がもとになっている。これそのものは悪いことではない。多くのネット用語は創造性があり、新鮮だ。新語の創造は、そんな容易なものではない。統計によると、2006年に生まれた新語は1千語で、一般的に普及したのは数百語にすぎない。これらの新語は、ネットユーザーの表現ニーズを反映したものである。これこそ非常に民主的なことである。大衆が受け入れた用語が残り、受け入れられなかった用語は淘汰するのだ」と述べている。

チョウ教授は「ネット語も同じく、弱肉強食の時代に入っている」と話す。

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