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今年の大卒予定者の就職、楽観視できず
発信時間: 2009-02-24 | チャイナネット

権威ある統計によると、今年、中国全土で大学を卒業する学生数は史上最多の610万人となるが、ここ数年来、100万人以上が未就職となっている。加えて金融危機に端を発した企業の業績不振により求職者数が激増、経済成長の減速も相まって、今年国内の大学を卒業する学生達の就職問題がこれまでにない難題に直面している。

中国社会調査所が北京・上海・深セン・石家庄・鄭州・成都・瀋陽・武漢・厦門(アモイ)・哈爾濱(ハルビン)・西安などの各主要都市で1千人の大卒予定者を対象に行った最新のサンプリング調査によると、現時点の大卒予定者全体の就職率は35.6%で、以前に社会保障部が発表した今年の大卒予定者の就職率目標の7割にとどまっており、目標達成にはほど遠い状況だ。

調査結果によると、既に就職した学生の満足度は約38%、約35%は仕事内容について満足・不満足のどちらでもないと回答、仕事に満足していると答えた学生はわずか約27%にとどまった。現在の仕事に満足できていない主な理由として、業務の内容、待遇、人間関係の3点に集中している。大学で学んだ専攻と実際の現場の間には、学校側の専攻開設と社会の需要の間に矛盾が存在している。また対人関係の不満については、学生が初めて企業に入社した際に社会に適応できず、交際能力に欠けるという事実を反映している。

さらに、約71%の回答者は現在の厳しい就業情勢の下では仕事を探すのが困難だと認識している。将来の就職に対する展望について焦りを感じているかとの質問については、56%の回答者が非常に焦りを感じていると回答した。

調査結果によると、最も理想的な職業に関する質問では、28%の学生が国家機関と回答。これに続くのが国有企業、科学研究機関、学校など比較的安定した職場であり、一方民営・私有企業、あるいは自身で創業すると回答した学生は最も少なかった。

「人民網日本語版」2009年2月24日

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