ホーム>>社会>>時の人 |
臥竜に残るパンダを世話して1年―飼育員・鄧涛さん |
発信時間: 2009-05-12 | チャイナネット |
|
食べ物が不足、劣悪な環境 6頭のパンダはセンターから6キロ離れた皮条河に設けた臨時飼育場に移送。約13ヘクタールの敷地に2カ所、総面積約60平方メートルのグリーン色の板壁の部屋を設置しパンダの住まいにした。それまでの4万平方メートルのセンターに比べると、“パンダの家”はかなり狭くなった。臨時の板壁の部屋、環境の劣悪さは想像に難くない。 鄧さんは、当初、移送先での仕事はかなり大変だったと話す。「道路がずたずたに寸断され、臥竜は“孤島”となり、外部と隔絶されたので、救援物資が届かなくなり、パンダの食べ物が著しく不足してしまいました。こうした状況なので、飼育員は余震が何度も続くなか、危険を冒しながらも、被害の甚大な山の斜面に登っては竹を切り取りました。パンダが食べる『窩窩頭』(トウモロコシの粉などをこね丸めて蒸した食べ物)や竹の子などは高温で蒸す必要があり、地震前は電気の蒸し器を使用していましたが、地震後はケーブルなどの基盤施設が破壊されたので、まったく使えなくなってしまいました。そこで、かまどを造り、炎暑のなか、木で火を起こして蒸すことで、以前と同じように“定時定量”に食事を与えるようにしたのです」 ミルクの準備をするスタッフたち
パンダの食事を用意するスタッフたち
危険を冒しながら竹を切る飼育員たち
竹を臨時飼育場に運んでいる
パンダが大好きな『窩窩頭』 |
|