体操の歴史に奇跡を刻んだアスリート──李寧
男子体操選手の李寧は、1963年3月10日広西チワン族自治区柳州市生まれ。チワン族。1982年の第6回体操ワールドカップで、個人7種目のうち個人総合、ゆか、鉄棒、跳馬、あん馬、つり輪の6種目で優勝し、残る平行棒でも3位に入賞した。世界体操史において現在に至るまで、李寧のほかにこのような驚くべき好成績を挙げたアスリートは現れていない。この記録は個人全7種目の金メダル獲得、あるいは個人総合を含む個人6種目の金メダルおよび個人1種目の銀メダル獲得という2つの奇跡が生まれない限り破られることはない。李寧はこの空前の大記録によって、世界体操史における神話を作り上げ、「体操王子」と称えられた。
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