ホーム>>社会>>社会ニュース
中国政府、ミャンマー難民流入状況を発表
発信時間: 2009-08-31 | チャイナネット

 

30日、難民キャンプ内で遊ぶミャンマー児童。

 中国政府は30日午後3時に昆明で、ミャンマー・コーカン地区で発生した内戦によりミャンマー国境沿いの住民が中国に流入している状況について発表した。中国政府はミャンマーが国内問題を妥当に解決し、辺境地区の安定を確実に維持するよう希望している。

 今月8日以来、ミャンマー・コーカン地区で武装対立が発生、同地区の住民に心理的恐怖をもたらし、辺境部の住民が大量に中国国境内に流入している。中国側は辺境地区の安定を全力で維持し、国内外辺境部住民の生命・財産の安全を全力で保障し、事態がさらに悪化することを全力で防止している。中国共産党雲南省委員会常務委員会、省委員会政法委員会の孟蘇鉄・書記は記者会見の席上、今月27日以来、ミャンマー・コーカン地区で武力衝突が発生し、住民3万人あまりが中国国境内に流入していると述べた。ミャンマー側は中国国境内へ発砲し、中国住民1人が死亡、2人がけがをしている。さらに、別の中国住民14人が国境外で戦火から逃れる途中に死傷し、1人が死亡、13人がけがをしている。事件発生後、中国外交部はミャンマー側に対し毅然とした姿勢で交渉し、ミャンマー側は上記事態が中国住民に死傷者をもたらしたことについて遺憾の意を表明した。

 孟・書記によると、事件発生後、中国国家幹部は事件を高度に重視しており、今回の事件への対処について幾度も重要な指示を下している。中国共産党中央委員会の命を受け、国務委員である孟建柱・公安部部長率いる中央関連部門幹部が中国辺境部第一線に視察に訪れており、事態の収拾を指導している。雲南省共産党委員会、省政府主要幹部は事件発生後ただちに手配を行い、明確に処置を行う原則、方法、手順および措置の下、辺境地区安定を全力で維持し、中国国境内外の住民の生命・財産の安全を全力で保障、事態がさらに悪化することを全力で防止するよう求めている。

 コーカン地区の情勢は既に平穏になりつつあり、流入した辺境部住民は帰国を始めている。中国国境内の辺境部住民の心理状態は安定しており、生産生活は秩序があり正常である。中国側はミャンマー側が中国・ミャンマー両国友好関係維持の大局に立脚し、国内関連問題を妥当に解決し、中国・ミャンマー辺境地区の安定を確実に維持するほか、中国公民のミャンマーでの生命・財産の安全を保障するよう希望している。


 「人民網日本語版」2009年8月31日

中国政府がミャンマー辺境部住民のために設けた臨時難民キャンプ。
 

  関連記事
  同コラムの最新記事

· 禁煙の市場での喫煙者を5日間拘留 重慶

· 杭州、未成年者への煙草販売に罰金2000元

· 調査で6割以上が「レジャーに費用がかかりすぎる」

· 人民日報、「安定こそ新疆繁栄の保障」

· 両岸初の直行定期便が今日就航