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新中国の国民的英雄-張海迪
発信時間: 2009-09-18 | チャイナネット

 

 今年、中華人民共和国共和国は成立60周年を迎える。この60年間、各界の人々が国の建設に力を注いできた。その中から時代の模範といっても過言ではない代表を10人選んだ。年代も立場も異なる彼らには共通点がみられる。彼らは各自の持ち場において突出した貢献を果したほか、道徳的な模範となり、それぞれの年代において社会の風潮をリードしてきた。ここで、庶民の英雄に敬意を表するとともに、彼らの物語の中から時代の軌跡や60年間にわたる中国社会の主流の価値観をのぞいてみたいと思う。

 張海迪、1955年、山東省済南市に生まれる。5歳で脊髄機能障害を患い、重度の対麻痺となる。学校へも通えず、自宅で勉強に励み、中学課程を終了する。15歳の時に両親に伴い農村に赴き、教師となる。独学で針灸を学び、村民に無償で治療を施す。

 残酷な運命を前に、彼女は少しもめげることなく粘り強い気力で病気と闘い、厳しい試練にも立ち向かい、人生に対する自信で満ちている。彼女は学校に行けなかったが、一生懸命勉強し、小中学校のすべての課程を修了。さらに独学で英語・日本語・ドイツ語を学び、大学の学部と修士の課程を学んだ。1983年、張海迪は文学創作を開始、「海辺の診療所」など数十万字の英文小説を翻訳したほか、「空に開かれた窓」や「生命の追問」、「車椅子の上の夢」などの作品を執筆した。そのうちの「車椅子の上の夢」は日本と韓国でも出版され、「生命の追問」は出版から半年足らずで3回再版され、「全国図書賞」を受賞。

 1983年以降、創作・翻訳した作品は100万字を超える。社会により大きな貢献をしようと、独学で十数種類の医学専門書を学ぶと同時に経験豊富な医師に針灸などを教わり、これまでに1万人以上の人々に無償で治療を提供してきた。

 張海迪は自らの言動を通じて、多くの青年が関心を抱く人生観や価値観の問題に答え、青年たちの道徳的な力となり、粘り強さの代名詞となった。

 現在は、全国政協委員を務めるかたわら、山東作家協会に籍を置き、創作と翻訳に従事。08年11月13日、中国障害者連合会第5回全国代表大会で同連合会の主席に選出された。(編集KA)

 「人民網日本語版」2009年9月15日

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